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■会話のレベル

      2016/02/09

佐藤です。
うだるような暑さが続いておりますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
ここまで暑いと熱中症になりやすいので、こまめな水分補給と塩分摂取をしてくださいね。

さて、今回はコミュニケーションの会話についてお伝えします。
みなさん、会話にはレベルがあることをご存じですか?

会話には3つのレベルがある言われます。
1)建前レベル
2)思いやりレベル
3)正直レベル

これが、会話の3つのレベルです。

まず、一般的なのが『建前レベル』の会話です。
夫婦の会話が建前ばかりだったらどうでしょうか?
奥さんや旦那さんの顔が思い浮かびませんでしたか(笑)

組織でもそうです。上司や部下、メンバー同士、仕事の関係者間の会話が
建前ばかりだったら、その組織は、成長や進化、発展を遂げるでしょうか?
逆に、ミスやロスが増えるのではないでしょうか?
だって、変化球の会話なんですよ。変化に対応しなければならないし、スピードは
遅いし、投げればどこへ行くかわからないし、なにより疲れます。

次が『思いやりレベル』の会話です。

相手のために、これ言わないでおいたほうがいいかなとか
こんなこと言ったら嫌われちゃうかもしれないとか・・・

組織で言えば、居心地は良いでしょうが、気をまわして疲れるパターンです。
会話がオブラートに包んであり、まだまだ真のコミュニケーションにはならないでしょう。

一番上のレベルが『正直レベル』の会話です。
正直レベルとなって初めて率直なコミュニケーションが交わされていると言えます。
これが出来れば、コミュニケーションにロスがありませんし、ミスも少なくなります。
変な気を遣うこともなく、神経をすり減らすことも少なくなります。
ただし、このレベルは直球なため、リスクも伴います。
もしかしたら相手が傷つくかもしれない…
もしかしたら相手から嫌われるかもしれない…
正直レベルの情報を、相手に与える事は非常に勇気がいります。

ただ、組織の中の会話レベルが『正直レベル』が多くなれば、効率的で生産性も上がると思いませんか?

この正直レベルで必要なことは、2つあります。
1)相手との絶対的な信頼感。
2)伝え方(アサーション)

上司と部下の関係で言えば、部下から上司への信頼感があれば、少々きついことを
言われたところで、ありがたく受け取ります。
俗に言う、『何を言うかではなく、誰が言うか』です。
ただ、信頼感のない所で言い方を間違えると、最近はパワハラだと訴えられますからね・・・

もう一つは、伝え方。こちらは、部下から上司など、伝えにくい相手へ言う時に有効です。
アサーションとは、簡単にいえば『(さわやかな)自己表現』を伝える方法です。
最近では、企業研修や学校などでもアサーション・トレーニングが行われることが多くなって来ました。

みなさんの組織はどのレベルですか?
『正直レベル』な会話が少しでも増えるよう、みなさんも信頼感を上げたり、トレーニングを受けたりしてみませんか?

良好な人間関係を目指して・・・

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