ある社員の変化
先日、顧問先の取締役、総務部長、総務担当そして我々社労士で福島県の新白河に行ってきました。東京まで東海道新幹線、新白河まで東北新幹線という新幹線づくしの片道3時間30分の道のりです。
目的は、関連子会社のコンプライアンス研修です。当該子会社において勤怠管理の不正があり、それにより1名の離職、1名の解任、1名のけん責処分にまで事は及びました。これを機会にコンプライアンスの徹底を図ることになりました。
会社に到着し、出迎えてくれたのは新しく本社から来た所長でした。この方は、新卒から製造一筋できた匠的人物です。本社では、ものづくりには積極的ですが、部下の管理については、露骨に関心の無さを示す方で、管理職研修においても評価の良くない方でした。それが一目見て変化が見られました。まず、笑顔。顔色がいい。最後にコンプライアンス研修後に、評価者訓練や定年前の研修の要請をしてこられました。
正直、私は、目が点になりました。本当に「あの方なのか」と。立場が人を変えるといいますが、これほどの違いには驚きました。さっそく総務部長と打ち合わせの段取りをしました。
何が、この人物を変えたのか。前任者の解任により、独身であり製造知識のあるこの方に白羽の矢が立ったと思いますが、部下の管理について不安がありました。もともと親分肌で面倒見の良い方ではありますが、会社ルールに基づく業務指導が出来るのか、そもそも部下の育成に関心をもつのだろうか。
4月に就任してまだ2か月弱ですがモチベーションの高さは本物だと信じます。これが継続していただけるように尽力していきたいと思います。手打中華、地酒、カラオケスナックと魅力も一杯ですので何度でも行きたいと思っております。