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傘立て

   

安城にある顧問先の社長に、数年前に教えられたことがあります。

晴れの日の会社事務所や工場の傘立てはどうなっているか。

ビニール傘や折れた傘やカビ着いた傘が無造作に放置されていないか。あきらかに要らない傘がそこにはないか。これが今の会社事務所や工場の姿勢だと。働いている人達の職場環境の現われだと。

その教えを弊社ではずっと守っています。2年前からはお客様専用の傘立ても設置するようにしました。晴れた日にビニール傘があるときは、私が倉庫に仕舞います。スタッフの必要な傘はスタッフ自らが意識して持ち帰ってくれています。人数が少ないから可能なのか。多いと出来ないのか。それを知りたくて、春日井にある顧問先の総務部長に、「 貴社の会社事務所や工場の傘立て,こんな晴れた日にビニール傘が乱雑に放置されていますね。片づけられた方が社員の士気向上に繋がりますよ 」と昨年お話をさせていただきました。その会社は200名ほどの社員がおられます。今年になってその会社を訪問することがあったので、会社事務所の傘立てに注目しました。すると、いかにもお客様に使っていただくための傘であろうビニールではない傘が整然と置かれていました。工場をみると、以前と同じようにビニール傘が放置されていました。その会社からは賃金・人事制度見直し案の報告を依頼されています。まず第一に工場の傘立ての整理整頓のお願いをしてから報告をさせていただこうと思っています。

皆さんの会社事務所や工場の傘立てはいかがでしょうか。大谷翔平選手が球場のゴミを拾うのは運を招くことだ言われました。たかが傘立てですが、快晴の日に放置され続ける乱雑な傘を見たお客様はどんなお気持ちになるでしょうか。気にされる方は気づきます。総務庶務のやる仕事、そうではないと思います。長自らが先頭に立ってやるべき大切な第一歩だと思います。経営者層には、賃金支払い義務以外に安全健康配慮義務と職場環境配慮義務があります。健康診断・安全管理体制・ハラスメントを放置しないにあわせて、環境整備も会社の発展に寄与すると思います。「 塵を払わん、垢を除かん 」お釈迦様の言葉です。

 

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