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ベトナム旅行で思ったこと

      2025/11/04

先日友人に会う為にベトナムへ行ってきました。その友人との出会いは昨年の夏、「日本語検定を受けに行くのですがこの駅で合っていますか?」と声をかけられたことがきっかけでした。だいぶ遠くまで来てしまっていることを伝え、私もその方面へ行くところだったのでと一緒に電車に乗り目的地へ向いました。電車に揺られる間に技能実習で日本に来ていること、今の職場のこと、ベトナムの家族のことなどいろいろ話してくれました。そろそろ目的地に着くという頃、「来年ベトナムへ一旦帰れるんです。ベトナムへ来ませんか?」と誘ってくれたあの日からようやく1年後、実現となりました。

 

空港へは友人のお父さん、叔父さん、従兄弟のお兄さんが一緒に迎えに来てくださり、途中で観光もしながらハノイから車で3時間半程走ったところにある友人の家に向かいました。高層ビルや高速が走る首都を抜けてどんどんと田舎の方へ向かっているなと窓の外の風景に釘付けでした。

 

友人の住む地域ではちょうど稲刈りの時期で、コンバインがある側を水牛がのっしりと歩く風景に驚きました。曜日ごとに場所が変わるマーケットではお肉やお魚が常温のまま売られているのを横目に、火の通ったものだけを食べるようにしよう…と静かにお店を後にしました。

 

旅行前、ベトナムへ行く日程をいつにしようかと考えていた頃、従兄弟のお兄さんの結婚式があるからぜひその週に‼︎と言われました。作法も様子もわからないけど、ベトナムの結婚式に出るなんて一生に一度あるかないかだ‼︎と喜んで出席した結婚式は日本のように会場を予約してというのではなく、新郎新婦それぞれの自宅で始まり3日間かけてやり、ゲストもご近所さんや友人、親族含めて数百人が集まるという日本ではとても想像できないものでした。しこたま飲んだおじさんのカラオケ大会が始まり、最後は踊って締めるという何とも刺激の強い結婚式でしたが、新婦がウエディングドレスに伝統的な三角笠を被って新郎の家に嫁入りする姿には見惚れました。

 

友人の実家に泊めてもらう間に妹さんとも親しくなり、マーケットに買い物に行こうと原付バイクに乗せてくれました。日本から持参したお土産のお礼にと服をプレゼントしてくれたのですが、お会計がQRコード決済でであることにびっくりしていると、友人が「ベトナムは携帯さえ持っていればお財布はいらない」と教えてくれました。携帯に全ての情報が入っているそうで、この点はベトナムの方が進んでいるのねと思ったものでした。

 

帰国の日になり、帰りはお母さんが同乗して見送ってくれました。最後の最後まで居心地の悪さはなかったかと気遣ってくれましたが、食事もお酒も遠慮なく頂き、とても居心地が良かったことを伝え、来年はみんなでダナンへ観光に行きましょう、また会いましょうと約束してお別れしました。

 

初めて会った日に「どうして日本を選んだの?」と聞いた友人の答えは「円安だから」でした。「でも社長さんも奥さんも職場で一緒に働く人もみんな良い人」とにこにこしていたのが印象的でした。海外へは観光で行くことはあっても、実際に生活する場にお邪魔してというのは初めての貴重な経験でした。もっと皆さんとベトナム語で会話できるように勉強してみようかなと思った思い出に残る旅行でした。

 

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