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心理ゲーム

   

「ゲーム」というと、カードゲームやスポーツの試合等、楽しい時間を過ごすものと考えるのが一般的ですが、交流分析の「心理ゲーム」は、繰り返し起こるコミュニケーションの「トラブル」のことで、後味の悪い終わり方をする交流です。

心理ゲームにも、プロセスがあります。それは、6つの段階から成る「ゲームの公式」と呼ばれるものです。

職場でのやりとりで見ていきます。

部下: 「課長、〇〇産業様の営業活動がうまくいってないのですが、どうしたらいいでしょう。」(相談する人=子どもCの自我状態)①

上司: 「相手のニーズが把握できているのか。提案が的外れではうまくいかないよ。」(相談にのる人=親Pの自我状態)②

部下: 「はい。でも、新人の担当者に要望を聞いても、なかなかうまく進まないのです。」(応答)③

上司: 「それでは、もっと上の立場の決定権のある人に話をしてみたらどうなんだ。」 (応答)③

部下: 「はい。ですが、忙しくて、なかなか会ってもらえないのです。」(応答)③

上司: 「では、メールで企画書を送って読んでいただけないのか。」(応答)③

部下: 「はい。そうなんですが、私も他に仕事を抱えているので、企画書をまとめる時間が取れ なくて…。」(応答)③

上司: 「できない、できないって、君は一体やる気があるのか!いい加減にしろ!」 (転換)④

部下: 「・・・・・・・・・・」(混乱)⑤

上司: 「・・・・・・・・・・」(嫌な感情になる)⑥

このような心理ゲームを回避するためには、5つの手段があります。

(1) これは心理ゲームだと気づく→子どもCや親Pの自我状態を成人Aの自我状態にする

(2) パターンを崩す→「あなたならどうする?」と質問を投げかける または 「そんなこと言われても困っちゃう~」とそらす

(3) その場を離れる→「急ぎの用事があるので」とか「お茶でも入れましょうか」など心理的空間的に距離を置く

(4) 結末の不快な感情に気づく→やりとりの中で以前にも同じ不快な感情を味わったことがあったと気づく

(5) 日頃から肯定的ストロークの交換を心がける→常日頃からコミュニケーションを密にする

 

私自身も、家族やお客様とのやりとり中で、知らず知らずのうちに「心理ゲーム」をしていることがあります。

そんな時は、回避手段を使って、文字通り、「嫌な感情」を回避したいと思います。

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