労務相談、管理者研修、未払い残業代請求対策なら労務管理センター

経営理念について

      2021/01/07

新年あけましておめでとうございます。昨年と同じく、年明け1回目のコラムを担当させていただきます。昨年は、この巡り合わせを“今年はまた良い出会いに恵まれるかも”と載せていましたが、そのとおりに昨年は、ご紹介などでの新たな出会いにも恵まれた年でした。

そして昨年は、新型コロナウィルス感染症の拡大で、これまでの生活様式が一変し、手続きに関してもデジタル化が一気に進んだ年でもありました。テレワークが浸透し、これまで育児休業をしていた女性も、在宅勤務での復職も可能になった企業もあります。

男性が在宅勤務することで、家事・育児に参加する機会が増え、国の取得率促進と相まって、男性の育児休業取得も増えてきました。社会保険料は月末に育児休業が重なった場合は、保険料免除が適用されますが、今後は月内14日の育児休業取得でも保険料免除が適用されるような見直しも進んでいるようです。

▼育児休業中の保険料免除について

https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000698355.pdf

今年も引き続き、さらなる変化が訪れると予想されるので、それに順応できるような柔軟な対応が必要な一年になりそうです。

さて、皆さんは自社の経営理念をご存じでしょうか。経営層・管理監督者の方々がご存じなのは当然でしょうが、従業員全員が認識している会社はどれくらいでしょうか。

朝礼での唱和を実施されているところも多いと思いますが、意外と言葉一つ一つの内容までの説明をせず、従業員もただ何となく唱和しているという方も実際多いようで「朝礼で唱和しているのに、仕事上でできていない」という上層部のお話も聞くことがあります。

経営理念や社是社訓の制定は、1980年代後半から1990年代前半に多く、創業者の精神が文書化されたものや、お客様志向のものが多いという調査があります。経営理念とは別に、行動準則を設けている企業も2社に1社の割合との当時の資料にありました。

このブームにまさに制定された会社は、すでに30年の時が流れました。経営理念がぶれることはそうないことですが、文言の見直しに関しては、時代に合わせたものに置き換える必要はあるかもしれませんね。最近では、「ミッション」「ビジョン」「バリュー」「クレド」などの横文字が浸透しつつあり、特に若年層やグローバル企業にはいまどきの横文字の方があっているようです。

大手企業の経営理念は、サイト検索でも知ることができますし、CMで耳にしたりすることもありますが、各社それぞれで面白いと思いつつも、やはり文面だけでは何をすればよいのか理解することはできません。従業員の一員となったからには、会社が目指す方針を説明しなければ伝わらないことがわかります。そしてこの説明、根気よく行い、理解してもらうまで徹底的に浸透させることが重要です。

当社の理念のメインは“お客様にとってなくてはならない存在になる”です。社会保険労務士の仕事は、士業の中でも知名度が高いとは言えませんが、今回の新型コロナウィルス感染症の関連で、雇用調整助成金に注目が集まり、社会保険労務士も提出代行者として注目されるようになりました。

労務関係で問題が起こった時に、力になれるのは社会保険労務士です。しかしながら、本来は問題が起こる前に、しっかりとした労務管理を整えておくのが理想なはず。そのお手伝いをさせていただくのが、私たち社会保険労務士事務所です。

“お客様の存立と成長のため、「何ができるか」を常に考えお客様から「頼んでいてよかった」と実感していただくサービスを提供していく“こと、それが当社の理念です。

▼SPC理念・信念

https://www.jinjiken.co.jp/ideal.html

採用面接のフレーズで「御社の経営理念に共感しました」は有名ですが、これを現実にして継続するには、事あるごとに経営理念に絡めて言葉を発信し、従業員を導いていくことが必要です。その土台の一つが『就業規則』であり、労務管理はすべてこの中に文書化されていると言っても過言ではありません。

私自身が入社からこれまでに知識や経験が得られたのも、お客様に支えられているからこそです。日頃の感謝を言葉にして伝えきれていませんが、なお一層の努力を積み重ねて参りますので、今年もよろしくお願い致します。

 -