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人生観

   

今月の雑感は、中村天風氏の「我が人生観」をご紹介します。

ずばり氏は言い切ります。

「人生というものは、忍苦の忍耐道というような難しいことを考えるより、いつでも自己の命に喜びをできるだけ多く味わわせるようにするところに、本当の生きがいがある」と。

ただ、「喜び」には、厳格なルールがある。

それは、『絶対に他の人の幸福を妨げるものであってはいけない』。

「他の人の幸福を妨げない享楽ならば、それは人間が自分の生理的本能を生かして、自分の命を喜ばせるんだから、むしろそれは尊いものなんだ。さらに、人を喜ばせて、自分がまた、その人とともに喜ぶということがいちばん尊いことなんだ」と。

「精神的感覚であろうと、肉体的感覚であろううと、ああ楽しいな、うれしいな、ということを感覚したときの方が、生きる命に本当に価値を与えることになる。この世の人々のすべてが、旧来のとらわれた、しかつめらしい道徳観や倫理観から離れて、人間の生物的本能である感覚的享楽を、他の人の幸福を妨げない広い範囲で喜び、楽しめるように心がけるならば、そこに期せずして、人の生きがいのある、楽しい、のどかな、理想的な、本当の人間の生活ができると、こう確信したのです」。

『人生、千年も万年も生きられるんじゃないから、生きている刹那、刹那を、どんな場合があっても楽しく生きていく人間になるよう心がける』

最後に、氏の師匠であるヨーガのカリアッパ聖者の言霊です。

『たまには心をやすめる。心をやすませると、いっさいの迷惑が心にかからない。すると、心はすぐ本然の力が命のなかで働きだすようにしてくれる』。

 

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