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■何ごともまずは基本から(廣島)

      2016/02/21

月が替わり、カレンダーもあと1枚になりました。先月は、少し汗ばむくらいの暖かい日があったせいか、師走という実感が湧きませんが、急な寒さと共に何かと慌しい月になりましたね。

ちょうど一年前の私は、40歳到達を数ヵ月後に控え、これから自分が仕事として何がやりたいのか、何をすべきなのかを見つめ直し始めた頃でした。何かモヤモヤしているけれど、そのモヤモヤが何なのかが分からず2015年に突入してしまいました。

事務職は長くやっていましたが、総務とは全くの無縁の部署を転々としてきたので、昨年も当たり前のように、配布された年末調整の書類に記入して提出するだけでした。「提出が遅いと総務が困る」くらいの位置付けでしかなかったので、「配布後一週間くらいには提出する書類」といった恒例のやり取りでした。

しかしながら今年は、一年前には想像もしていなかった年末調整の手続きをやらせていただいております。まだまだ手続きの入口にすぎませんが、自分がこれまで提出し続けた恒例の書類が、どんな工程で処理をされるのかを知ることは、非常に興味深いです。

ひとつの会社の別々の側面を見たときに、仕事のつながりの面白さを知って以来、仕事は楽しいものだと思っています。前職でも、異動の話をいただいた時には、ほぼ即答で了承しました。これまでのメンバーと離れることには多少迷いもありましたが、自分と違う価値観の人との新たな出会いは、貴重なものです。仕事の内容も同じで、新しいことにチャレンジできることはとても素晴らしい経験です。

そして、今まで振り向こうともしてこなかった、労働保険や社会保険の知識を学ぶことは、働くことの基本であり、働く上では知っておくべきものだと実感しています。目の前の売上げや利益を追いかけることばかりに意識が集中してしまうと、意外と学ぶ機会が失われてしまいがちなものだと思いますが、知識を持つことで、仕事の幅はかなり広がるはずです。

一年前の私がモヤモヤしていたのは、労働者である自分に基礎がないことが原因でした。いくら仕事の改善をしても、効率化を実践しても、うまく人材の配置ができなければ、部署(会社)のパフォーマンスは向上しません。いくらCS(顧客満足)を促しても、ES(従業員満足)が低ければ、従業員はCSには気付けません。

今の私には、覚えるべきことが山のようにありますが、これまで抜けていた基礎をしっかりと確実に固めていきます。何ごともまずは基本からですね。

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