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人生の立場

   

今回は、交流分析における「人生の立場」についてご紹介します。

「人生の立場」とは、乳児の極めて早い時期に、養育者とのストロークの体験を通じて身につけていった「自分や他人、世間や人生に対する感じ方・捉え方の思い込み」です。

人生の立場は、自分や他人、世間や人生に対して、OKか、OKではないかによって四つの立場に分かれます。すべて「私が」私をどう捉えているか、他人をどう捉えているかの思い込みであって、客観的な捉え方ではありません。主観的な捉え方です。

●第一の立場(私はOK、あなたもOK)

自己肯定・他者肯定の「一緒にやっていく」立場です。対等です。

●第二の立場(私はOKではないが、あなたはOK)

自己否定・他者肯定の「~から逃げる」立場です。あなたが上位です。

●第三の立場(私はOKだが、あなたはOKではない)

自己肯定・他者否定の「~を排除する」立場です。私が上位です。

●第四の立場(私もあなたもOKではない)

自己否定・他者否定の「動けない・行き止まり」の立場です。

交流分析のゴールは、「第一の立場」です。

第一の立場は、健康な立場です。自分を信じ、他人を信頼し、お互い協力して現実に即した対応ができます。自分の望む人生を生きている立場です。

人は、生まれて間もない頃に決断した人生の立場で多くの時間を過ごします。そこは養育者に認められ、ストロークが得られた立場でもあるからです。しかし、いつもそこにいるわけではありません。

人生のうちにはいろいろな出来事があり、第二の立場、第三の立場、第四の立場と、一日のうちでも何度も立場を移動したりしますが、結局は基本的な立場に戻ってきます。

それが「人生の立場」なのです。

私は、残念ながら第三の立場が基本的人生の立場です。これを自我状態の機能である「成人(アダルト)A」を高めることによって、第二の立場(相手の立場に立つ)に、そして最終的には第一の立場(対等の関係)まで

自分自身の人生の立場をステップアップしていきたいと思います。

 

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