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■はじめまして(鈴木)

      2016/02/21

はじめまして、5月から労務管理センターでお世話になっております、鈴木と申します。
あっという間に2カ月が経とうとしていますが、まだまだわからないことだらけ、勉強しなければならないことだらけで、奮闘しています。

初めて、ということで少し自己紹介などさせていただこうかと思います。
私は、中国が好きで中国語を勉強したり、中国の民族楽器を習ったりしています。すると良く言われるのが、「中国のどこがいいの?」というものです。確かに、現在さまざまな外交問題などがあり、お互いに印象のよくない状況が続いています。が、歴史や文化は素晴らしいものがあり、お互いの悪いところばかりではなく、良いところを認め合っていけるといいなと思います。

中国の話でいきますと、今読んでいる小説に「杜拉拉昇職記」というのがあるのですが、中国で映画やドラマ、舞台にもなったヒット作で、ホワイトカラーの女の子「拉拉」が民間企業から大手の外資系企業へと転職をし成功をしていくという話です。
原文で読んでいるのでなかなか進まないのですが、80年代生まれの仕事に対する考え方などを知ることができ興味深く読んでいます。特に、中国では転職志向が強く小説の中でも2年もすれば新しい仕事を得てキャリアアップを目指すという一文があり、実際中国での転職率は18~20パーセント、5年以内に転職を考えている人は72パーセントにのぼるそうです。転職に対する敷居が低いことがうかがえます。
また近年中国は経済発展をする中で、物価の上昇にともない賃金も上昇しています。地域によって差はありますが、上海で自給にして14元から17元、月額にして1620元から1820元へと最低賃金が引き上げられています。日本円すると、現在のレートでおよそ228円から277円。月額で26406円から29666円の上昇となります。
一方日本の最低賃金はというと、驚くことに先進国最低水準の764円です。これだけをみれば、まだまだ日本で働くことは魅力があるように見えます。ところが、中国でも労働力不足の建設業などでは、農民工(農村部からの出稼ぎ労働者)に日本円にして10万円から20万円という賃金を支払う企業も出てきているようです。労働環境の問題など解決しなければならない部分も多いようですが、賃金の面だけでみれば言葉の壁や文化の違いある日本で働く魅力は薄れてしまいます。実際その兆候もあるようですので、少子高齢化による労働力不足のため外国人の受け入れ拡大が言われていますが、日本で働きたいと思ってもらえる環境を整える必要もでてくるのではないでしょうか。
もう6月も終わりですが、毎年6月は厚生労働省では「外国人労働者問題啓発月間」として、外国人労働者の安定した雇用に対しての啓発改善指導が行われているということですので、この機会に少し考える時間をとってみてもいいかもしれません。

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