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■うつ病

      2016/02/21

先日、BSを観ていたらおもしろい番組をやっていました。
「うつ病」発生のメカニズムを取り上げていました。

遡ること人間の祖先は、魚ということで、その魚には「扁桃体」というものがあり、天敵がくるとストレス体質となり、動きが機敏になるそうです。天敵が去れば、
ストレス体質ではなくなり、通常にもどるそうです。
それを、戻らなくすると、つまり、四六時中天敵と一緒の水槽に入れておくと、魚はうつになり水槽の下部で動かなくなります。
適度なストレスはプラスに作用しても、過度なストレスはマイナスに作用するということです。

人間の場合は、事はもっと複雑で、以下のうつ病要因が次々に発生してきました。
「孤独」
「記憶」
「言葉」です。

都市の拡大により、人間は「孤独」になりました。脳の発達により、衝撃的な出来事を「記憶」する能力を身につけました。いわゆる「トラウマ」です。
そして、人間最大の武器である「言葉」により、おぞましい出来事を伝え聞くことができるようになりました。これがすべて、うつに関連しているそうです。

そんな「うつ病」とは無縁な人種族がアフリカにいました。
かれらには代々守られている鉄則・ルールがあります。
それは、「平等・公平」です。
狩り取った獲物は、村の一族全員で平等に分けます。貧富の差はありません。力のある男たちが狩りをして、女たちが子供をあやし、料理を作ります。老人は知恵を授けます。子供たちは癒しを与えます。全員に大切な役割があります。それ以外は、平等公平な社会です。そんな社会にはうつ病は発生しないのです。

人間の進歩とうつ病、皮肉な相関関係ですが、克服するヒントは身近なところにありそうです。

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