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息子の幼馴染からの依頼

   

先日、スタッフが「所長の息子さんの幼馴染という方から、社労士を探しているので一度お話を聞きたい」という電話を受けました。名前を聞いて、幼稚園、小学校と家族ぐるみでお付き合いをした夫婦を思い出すと同時に、傍らではしゃいでいた二人の男の子が浮かんできました。確か、息子より2つばかり年下の次男の方は野球を続けて、甲子園には行けませんでしたが、愛工大名電、中京大中京、享栄、東邦の私学四強に匹敵する高校に入学して、大学でも野球を続けていると聞いていました。妻と彼の母親とは二人で旅行に行くほど仲がいいので、彼の進学の都度、いろいろと教えてもらっていました。そんな彼からの連絡だったので、うれしくてすぐ伝えてもらった携帯に電話しました。声は、父親そっくりでした。お礼を言うと同時に来週会う約束をしました。

時間に来てくれたのは、彼ではなく、彼の会社の社長でした。彼とは大学の野球部の同期で、卒業後大手就職斡旋会社に勤めて昨年独立した笑顔の素敵な青年でした。「賃金を基本給一本で支給している」「健康保険の扶養の手続きをしたが、間違っていて返戻された」「社会保険も労働保険も加入しているが、今後の手続き業務をお願いしたい」と矢継ぎ早に懸念事項や依頼事項を話されました。設立当時は2名でしたが、現在は4名となり、今後も増やしていく予定とのこと、本業に専念したいので餅屋は餅屋で社労士に依頼することを決め、たまたま設立当時のメンバーであった彼が私を知っていたので連絡をくれました。

業務の内容、今後の展望、彼との関係の深さをお聴きしてから月の顧問報酬、就業規則や賃金規程は別途の契約になる旨を説明し、一度会社の方へ担当予定のスタッフとお邪魔したいと伝えました。正式にはその時に返事を頂戴すると社長とは約束をしました。

後日、スタッフとともに、伏見にあるビルに行きました。国道19号線沿いの便のいい立地で「家賃高いだろうな」と話しながら、エレベーターに乗り、部屋に着きました。彼がブラックの缶コーヒー2本を持ってきてくれました。本当に久しぶりの対面です! 体格も父親と同じで骨格のしっかりした堂々たる青年でした。ちなみに私の息子は、身長175㎝の体重55kgなので、余計に立派に見えました。彼からよくよく話を聞いてみると、4名になってから昨年に遡及して手続きをほとんど彼がやり、わからないことだらけで参ったそうです。そんなときに、なぜか母親から聞いていた私の事を思い出したそうです。彼が今後は窓口として担当してくれるということで正式に契約の運びとなりました。法的に抵触することは、絶対NOだけど、役所ではないので、なんでも相談してほしい。本業に集中してこれから大きくなっていただくことが、我々の喜びなのでぜひ活用してくださいと、スタッフとお辞儀をして部屋を出ました。

さっそく賃金台帳が送信されてきて、業務委託契約書を返信し、顧問先の仲間入りをしてくれました。息子の幼馴染が取り持つ縁ですが、なぜかウキウキ気分になりました。平成生まれの青年達が果敢に挑戦していく生まれたての会社ですが、親の気持ちで尽力したいと妻とも飲みながら話に花を咲かせました。息子にも感謝しながら。

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