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■われわれは何を廃棄すべきか?その2

      2016/02/21

 1.コストを管理する
(1)機会の最大限の開拓がコスト管理の王道
(2)コスト管理は最大のコストに集中しなければならない
(3)コストはその種類によって管理しなければならない
(4)コスト管理のもっとも効果的な方法は、活動そのものをやめてしまうこと
である
(5)事業全体を視野に入れてコスト管理を行わなくてはならない

2.コスト分析のポイント
(1)大きなコストが発生しており、効果的なコスト削減が大きな成果をあげる
コストセンターを見つける
(2)主たるコストセンターにおける重要なコストポイントを見つける
(3)事業全体をコストの流れとして見る
(4)コストを法律上あるいは税法上の主体別に発生するものではなく、顧客が
支払うものとして定義する
(5)コストを基本的な特性によって分類し、分析する
①生産的コスト
②補助的コスト
③監視的コスト
④浪費的コスト

3.組織上の欠陥に起因する時間の浪費
(1)システムや先見性の欠如
(2)人員の過剰
(3)組織構造上の欠陥
(4)情報の伝達の不備や不適切な情報

4.何をどう処理すべきか
(1)推進すべき優先的領域(多大な成果が見込める機会がある。成功すれば、
コストをはるかに上回る収益が望める)
①明日の主力製品
②シンデレラ製品
③新しい主力製品のための開発努力
④新しい重要な知識
⑤新しい重要な流通チャンネル
(2)廃棄すべき優先的領域(直ちに、意図的かつ計画的に廃棄すべき領域)
①独善的製品
②非生産的特殊商品
③多額の補助的コスト・監視的コスト・浪費的コストの削減
④昨日の主力製品
(3)優先的に推進すべきでも廃棄すべきもない領域(推進や新たな工夫をほど
こしても、あるいは廃棄を決定したとしても、たいした成果は見込めない
領域、多くのものは、この領域に属する)
①今日の主力製品
②生産的特殊製品
③コストが大きく、かつ異常な程度の努力を払わなければ節減できないコス
トセンター
④手直し用製品(変更、修正を加えれば価値が出る可能性のある製品、サー
ビス、市場)

5.成果を上げている経営者が実践していること
(1)組織全体について考察し、再検討し、分析し、それを繰り返している
(2)商品、流通チャネル、市場を同時に見て、その兼ね合いをうまく調整して
いる
(3)問題よりも潜在的機会がどこにあるかを考えている
(4)資源を機会に投入する

6.廃棄には勇気が必要である
(1)大きな廃棄の決定は、トップマネジメントチームの責任
(2)「まだこれを行っていなかったとして、今からこれを始めるかどうか」を
問う
(3)明確な使命とビジョンが我々に勇気を与えてくれる

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