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■われわれの計画は何か?その3

      2016/02/21

 1.生産性の目標
(1)経営資源を手に入れることは第一歩にすぎない。それらの経営資源を生産
的なものにすることが課題である
したがってあらゆる企業が、人材、資金、物的資源という三つの経営資源
について生産性の目標を設定する必要がある。同時に、生産性全体につい
て目標を設定する必要がある

(2)マネジメントの質という決定的に重要な要因を測定する最良の尺度が、生
産性すなわち経営資源の活用の程度とその成果である

(3)生産性とは、最小限の労力で最大限の産出を得るための、すべての生産要
素の組み合わせを意味する

(4)生産性に大きな影響を与える要因
・知識
・時間
・製品ミックス
・プロセスミックス
・組織の構造
・活動のバランス

(5)生産性の目標項目
①労働生産性を高めるにはいかなる取り組み、目標が必要か
※一人当たり売上高・利益高、延べ労働時間当たり産出数量・産出金
額、賃金当たりの算出数量・産出金額・利益等々
②物的資源の生産性を高めるにはいかなる取り組み、目標が必要か
③資本の生産性目標はいかにあるべきか※ROI(投資利益率)等
④総合生産性の目標はいかにあるべきか※付加価値
⑤製品ミックスの目標はいかにあるべきか
⑥プロセスミックスの目標はいかにあるべきか
⑦その他、生産性に大きな影響を与える要因に関する目標はいかにあるべ
きか※知識、時間、組織の構造、活動のバランス等々

2.社会的責任の目標
(1)故意であろうとなかろうと、自らが社会に与える影響については責任があ
る。これが原則である。組織が社会に与える影響には、いかなる疑いの余
地もなく、その組織のマネジメントに責任がある。

(2)社会的責任に関わる目標は、単なるよき意図の表明ではなく、企業の戦略
に組み込まなければならない

(3)社会的責任の目標項目
①自分たちの行っていることが社会に対して、悪い影響となったり、環境に
負担を掛けていたりすることはないか。それを軽減するにはどうするか
②自分たちの専門性や、もてる資源によって社会に貢献できることは何か

3.必要条件としての利益
(1)マーケティングから社会的責任までの7つの領域における目標を徹底的に
検討し設定して初めて、「どれだけの利益が必要か」との問いに取り組む
ことができる
(2)利益とは目的ではなく、結果である

(3)利益の機能
・事業活動の有効性と健全性の判定基準
・陳腐化、更新、リスク、不確実性のリスクをカバーする
・事業のイノベーションと拡大に必要な資金の調達

(4)利益の目標項目
①不確実性のリスクをカバーし、長期、短期の目標を実現するために必要と
なる最小限の利益額はどれだけか

4.目標間のバランスをとる
(1)目標を達成可能な収益力とバランスさせねばならない

(2)目標を近い将来からの要求と長い将来からの要求との間でバランスさせね
ばならない

(3)目標相互間でバランスさせねばならない

5.選んだ市場においてリーダーとなる
(1)強みを活かす

(2)何でもってリーダーシップを発揮するか

(3)卓越した知識が必要

6.市場リーダーになるための戦略
(1)総力による攻撃
・先制総力戦略

(2)弱みへの攻撃
・創造的模倣戦略
・起業家的柔道戦略

(3)ニッチの占拠
・関所戦略
・専門市場戦略
・専門技術戦略

(4)価値の創造
・価格戦略
・利便性戦略
・経済的特性戦略

7.目標と自己統制によるマネジメント
(1)目標は誰がいかに設定するべきか

(2)ワンランク上の目標設定に責任をもって参画させる

(3)評価測定による自己統制

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