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■侍ジャパンからの教え

      2016/02/21

ワールド・ベースボール・クラシック(英語:World Baseball Classic、略称:WBC)が始まりました。今回は、メジャーリーグ組が不参加ということもあり、関心が薄い?かなと思っていましたが、3月2日のブラジル戦は、非常に見応えがあり、「教え」もありました。今回は、その「教え」を取り上げたいと思います。

日本は、先発田中選手、2番手杉内選手、3番手摂津選手と昨年のシーズンでいずれも二桁の勝星をあげた日本プロ野球界を代表する投手が1点ずつをとられるという苦しい展開となりました。

8回の攻撃時点で1点差で負けていました。ブラジルの投手は、本来先発をする力のある選手でブラジルの「日本に勝ちに行く」という気持が全面に出ていました。
それを、先頭打者3番の内川選手が三遊間を破るシングルヒット。それをなんと4番の糸井選手がバントで二塁に送って、代打の井端選手です。井端選手は、見事に期待に応えて一二塁間を抜くシングルヒット。ここで同点。6番の長野選手が遊撃内野安打で走者一二塁。7番の鳥谷選手が四球で走者満塁。そこで代打が日本チームキャプテンの阿部選手。初球、二塁を強襲、鳥谷選手はアウトとなりましたが、井端選手がホームを踏んで逆転。9番の松田選手がセンター前にヒットして長野選手がホームして2点差となりました。8回は能見投手、9回は牧田投手が抑えて初戦勝利しました。

「教え」は、ニ点。

一点は、井端選手の徹底した役割姿勢です。出番はレギュラーではありませんので、代打が主となります。今回も8回か9回に役目が来るとの認識を持っていたそうです。それを本番で初球見てから、二球目で決めてしまいました。「お見事」としかいいようがありません。ヒット後、一塁上ですこし興奮して顔が青ざめていたように見えました。
昨年イチロー選手が言ってました「寿命を縮めた瞬間」を井端選手も経験したのかもしれません。自分自身の強み(右方向への流し打ち)を認識して、役割を全うする姿勢に学びを感じました。

二点は、阿部選手です。右膝を痛め、控えスタートとなった初戦。誰よりも初戦の大切さと怖さを知っていたみたいです。それが自分にまわってきました。山本監督に言わせれば、「慎之介(阿部選手の名前)しかいない」の絶対的信頼からの起用です。それにいきなり初球から応えてしまう凄さ。「いい球はすべて打ってやろうと思いました」という積極さが招きよせた逆転の結果でした。いざとなったときのプラス思考、このことの大切さを痛感しました。

何かが学べるWBC。3月3日は中国戦です。勉強したいと思います。

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